学校になかなか行けていない。何とかしたいけれど、どこに相談すればいいのか分からない。そんなふうに迷うことはありませんか。体調も、これからのことも、勉強も心配ですよね。

家庭教師、フリースクール、公的な相談先など、今のお子さまに合いそうな支え方を一緒に見ていきましょう。

この記事の目次

まずは、ひと息ついてから

「焦らなくていい」と言われても、わが子のことだから簡単には落ち着けないですよね。毎日の様子を見守りながら相談先を探すだけでも、力を使っていると思います。

今日中に全部を決めなくて大丈夫です。体調・進路や将来・勉強の三つに分けて、気になるところから見てみましょう。

① 本人の体調面

体の不調や、こころのつらさを相談する。

相談先の例:かかりつけ医・保健所など

② 進路・将来の面

この先の学び方や、進路の見通しを持つ。

相談先の例:在籍校・教育相談など

③ 勉強面

今取り組める量と、合う学び方を探す。

相談先の例:学校・支援センター・フリースクール・家庭教師など

① 体調のことから相談する

朝に起きられない、体がだるい、気持ちの落ち込みが続く。そんなときは、勉強の遅れと一緒に抱え込まず、体調のことを相談してみませんか。

気になる様子
起きづらさ、めまい、強いだるさ、気分の落ち込みなど。起立性調節障害などの不調が関わる場合もあります[1]。不登校だけで病気や原因は決まりません。
相談先
かかりつけの小児科など。こころの不調は、かかりつけ医や保健所なども相談の入口になります[2]。
最初の一歩

睡眠・食事・体調で気になったことを短くメモして、相談してみましょう。

② 進路・将来の見通しを持つ

「このまま学校に行けなかったら、進学や将来はどうなるんだろう」。先のことまで心配になりますよね。まずは選択肢を知るところからで大丈夫です。

一緒に確かめること
今の学習・出欠の扱いや、これからの学び方。進学時は定時制・通信制なども含め、各校の条件を確認できます。
相談先
在籍校の先生、スクールカウンセラー、自治体の教育相談など。登校だけを目標にせず、本人の希望や将来を支える考え方が大切です[3]。
最初の一歩

本人に今すぐ結論を求めず、保護者が先に選択肢を聞いてみましょう。

③ 今に合う勉強の支えを探す

勉強は気になるけれど、無理をさせたくない。その両方を大切にしながら、取り組めそうな量や、話しやすい相手を探してみましょう。

家庭教師を候補にするなら、先生の紹介と指導方針を読みながら、本人が話してみたいと思える相手を探してみましょう。

選べる学び方
在籍校の教材、教育支援センター、フリースクール、オンライン教材、家庭教師など[3]。人と会う負担や、今できる量から選べます。
家庭教師との時間
同じ教材を見ながら「どこが分からないか」を一緒に探す。一対一で学ぶ時間も、人とつながる一つのきっかけになります。
最初の一歩

遅れを全部取り戻そうとせず、今の教材で一緒に見られそうなところから。

どんな相談先がある?

体調、進路、居場所、勉強。それぞれの相談先には得意な役割があります。福岡県内でも対象学年や費用、利用方法は異なるので、各窓口に確かめてみましょう[3]。

訪問での学習支援を検討する場合は、福岡市の対応エリアも確認してみてください。

相談先ごとの役割と、確認したいこと
相談先主な役割確認したいこと
医療機関・保健所など体調や、こころの不調症状・相談や受診の方法
在籍校・教育相談進路や学校とのつながり進路の選択肢・出欠や評価
教育支援センター教育相談・通所での支援対象学年・利用方法
フリースクール居場所・活動・学び活動内容・費用・見学
家庭教師・オンライン教材一対一や自宅での学習学習内容・本人の負担・費用

支援の内容は施設・担当者によって異なります。見学や保護者のみの相談ができるかも聞いてみましょう。

一つでも、合うつながりが見つかるように

体調は医療機関に、進路は学校に、居場所はフリースクールに、勉強は先生や教材に。役割を組み合わせても大丈夫です。

複数の選択肢を持つのは、予定を増やすためではなく、「この人には話せる」「ここなら過ごせそう」と思える出会いを残すためです。全部に通ったり、いくつも契約したりする必要はありません。

最初の相談は、このひと言から

詳しい経緯を最初から全部説明しなくても大丈夫です。まずは保護者だけで話を聞く、見学してから考える、という進め方もできます。

子どもが学校になかなか行けず、相談先を探しています。体調や進路、勉強のことが心配です。まず保護者だけで相談できますか。

  • 保護者だけで相談できますか?
  • 見学やお休みの対応はどうなっていますか?
  • 費用と変更・中止の条件を教えてください。

出席扱い・成績評価は学校に確認を

学校外や自宅での学習が成績評価の対象になる場合がありますが、一定の要件があります[4]。

フリースクールや家庭教師を利用すると、自動的に出席扱いや成績評価につながるわけではありません。

出席の扱いと成績評価は別々に、必要な計画・活動記録・連絡方法を在籍校に相談してみましょう。

参考文献と制度の確認先

  1. 日本小児心身医学会:起立性調節障害
  2. 国立成育医療研究センター:こころの診療科・相談の入口
  3. 文部科学省:不登校児童生徒への支援の在り方について
  4. 文部科学省:欠席中の学習成果の成績評価(2024年8月29日)
  5. 文部科学省:学校外施設での指導要録上の出欠の取扱い

相談先の制度・医療情報は上記の公的機関・学会の資料を参照しています。支援の組み合わせ方や声のかけ方は編集部の提案です。利用条件や対応範囲は各窓口に確認してください。